できればもう少し幸せになりたい

栄養失調からのパニック予備軍と診断され日々戦っています。私が今日を生き延びるためのメモです。

死にたい私と弟の話。

弟がいます。

穏やかで優しくて平和主義で

いつでも私を褒めて認めてくれる

大好きな弟です。

 

 

そんな弟が最近

初めて私に大声を出す事がありました。

 

その日私は

いつも以上にパニックになり

死ぬしかない。死にたいという気持ちでいっぱいでした。

苦しくて優しい声が聞きたくて

でも親には言えない、不安で仕方ありませんでした。

結局衝動的に弟に電話をする事に。

驚く弟にわんわん泣きながら

死にたい、苦しいと繰り返しました。

 

そんな私に弟が一言、

「お姉ちゃんお願い死なないで!!!」

と大声で叫び、私に負けない程泣きだしたのです。

電話の向こうでは弟を心配する声、

落ち着いてと宥める母の声がして電話は切れました。

 

滅多に大声なんて出さない。

ましてや私にあんな声出したことない。

その勢いに圧倒され、

死にたい気持ちは燻っているものの唖然としていました。

 

 

 

後日、母と二人でご飯に行った時。

母にあの日の話を聞きました。

弟は私が死にたがっている事は伏せて

僕が急に泣きだしたと説明していたようでした。

 

 

そこではじめて弟も辛い思いと戦っている事を知ったのです。

 

 

弟は今高校生。

数年前、中学時代にクラスメイトが自殺をしたそうです。

原因は不明。

遺書などもなく、手がかりは全くなかったそうです。

クラスメイトは皆泣き、

当分これなくなった人や何ヶ月も塞ぎ込む人もいたようです。

それでもクラスでの話し合いや、

卒業式に彼の好きな曲を皆で合唱したり

思い出を語り合って泣きあったりと

少しずつ少しずつ皆それぞれに傷を癒し

普通の生活を取り戻していきました。

 

でも、弟は出来ませんでした。

元々人に自分の気持ちを伝えるのが苦手で

平和になるよう抱え込むタイプです。

自分の気持ちは抑えて落ち込む皆を励まし、

支えようとしたそうです。

外からは大きくダメージを受けてないように見えた。

でも間違いなく深く傷つき、それは全く癒されないままでした。

 

 

それから数年たった今年。

ペットのうさぎが亡くなった時、それが全て爆発しました。

うさぎの死を発見したのは1人で家に帰った小学生の妹。

混乱して泣きながら弟に電話をしたそうです。

弟はショックと妹を助けたいという気持ちで焦り、

必死に走って帰ってきました。

帰り着くと冷たくなったうさぎを抱いて号泣する妹。

ペットとはいえ目の当たりにした家族の死に、

数年前のショックが全てぶり返されてしまいました。

 

動物が少し怖い弟。

うさぎの世話はあまり得意ではありません。

でも誰よりも毎日泣き続け、

お墓を掃除し続けたそうです。

 

それから急に泣いたり怯える日が増えました。

走って必死に帰らないと家族が死んでいる気がするとパニックになる日もあるそうです。

学校に行くと人が死んでいるかもしれないと怯える日があるそうです。

 

 

そこまで聞いて私はすごく心が痛くなりました。

弟の必死の死なないでという声が苦しかった。

 

 

死を軽視している訳ではありません。

死にたい衝動、どうしようもないんです。

でも弟の気持ちを考えると心が痛くてすぐに私は謝りました。

その時の弟の返事は

「お姉ちゃんはもう死にたいかもしれない。

死んでも悲しむ人いないと思うかもしれない。

でも、関わってる人皆悲しいよ。

お姉ちゃんの事詳しくなくても

昨日いた人が自分で死んでしまうの辛いよ。

それに僕はお姉ちゃん、大好きだよ。

お姉ちゃん頑張ってるしいい所沢山あるよ。」

とゆっくり話してくれました。

 

 

 

私の死にたい気持ちはそれでも消える事はありません。

でも、残された人の事、関わってくれた人の事。

死ぬ前ってすごく自分勝手で考えれないなって思いました。

 

まだわからない。

それでも私は死にたいと思ってしまう。

 

でも弟の言葉はすごく響きました。

人が死ぬって、大変な事です。

 

 

死にたい気持ちが消えないこと、情けないです。

 

それでも少しだけ、考えれた気がする。

 

ありがとう弟。

お姉ちゃんも貴方が大好きです。

これ以上苦しませたくない。

だから今はまだできるだけ生きていこうと思います。

 

 

まや