できればもう少し幸せになりたい

栄養失調からのパニック予備軍と診断され日々戦っています。私が今日を生き延びるためのメモです。

大切な1人のプリンセス

お姫様になれると信じていました。

 

幼少期、童話がとても好きでした。

母が買ってくれたグリム童話全集。

聞いていた赤ずきんよりシンデレラより

ずっとずっと怖くて暗い話だったけれど

大好きで毎日毎日読んでいました。

 

布団にくるまってドレスを着たつもりになって

キラキラのビーズを繋げて首に飾って

お姫様になったつもりになると

なんでもキラキラして楽しかったんです。

 

 

そんな私に母がよく言っていました。

 

お姫様にも色んなお姫様がいる。

大きなお城に住んでいるキラキラのお姫様。

狭い塔に閉じこめられているお姫様。

町娘と一緒に遊び回る無邪気なお姫様。

お姫様は沢山いて、

私も私の友達もその中の一人。

可愛い可愛いお姫様できっと幸せになれる。

 

だから皆に優しくして

自分を大切にして

素敵な物をきちんと素敵って言える

そんなお姫様になってね。

きっと素敵な王子様が迎えに来てくれる。

可愛いものと優しいものに囲まれた

幸せなお姫様にきっとなれる。

 

 

 

 

先日、病院で先生が励ましてくれる中に

「まやさんは

可愛いものに囲まれるのが夢だったよね。

きっと叶うよ。絶対良くなる。」

って言ってくれました。

 

いつそんな事言ったか忘れたけれど

お姫様になれると信じていた私を思い出しました。

 

いつからお姫様になれる事忘れたんでしょう。

いつから色々な物を素直に見れなくなったんでしょう。

 

家族はいつも穏やかでした。

素敵、可愛い、それいいねって

どんな話も聞いてくれました。

 

大きくなってくるとそんな環境は無くなってきて

私はどんどん怖くなりました。

軽い調子で暴言が飛び交い

トゲトゲした関係が蔓延していて

誰が何を考えているのか分からなかった。

 

不安な日が増え

周りに考えも気持ちも言いたくなくなって

ただただ怖くて緊張していました。

幸せになろうとか

優しい世界をどんどん考えなくなりました。

 

 

でも本当は

私も穏やかに過ごしたい。

可愛いものと優しいものに囲まれたい。

私のこともっとみてほしい。

私の世界をもっと知ろうとして欲しい。

幸せになりたい。

私の事もっと大切にしてあげたい。

私も幸せになれるはずなのに。

今の私は汚ない。

何も出来ないのに狡く生きてる。

 

 

 

私は可愛いお姫様になりたかった。

 

 

まや