抗うつ薬を飲んで死にたくなった日の話。
私は一年半ほど前から精神科にかかっています。
症状としてはパニック障害予備軍、
ただし貧血によるものの可能性が高いため断定はせず栄養失調の治療優先 という治療をしています。
そんな私の抗うつ薬で起こった辛かった話を記録として残しておきたいと思います。
私は一人暮らしで週4、7時間程度のアルバイトをしながら当時生きていたのですが
死にたい、しんどいという気持ちが日に日に増して外に出れない、朝から涙が止まらない、職場で急に号泣するなど毎日苦しい生活を送っていました。
私の担当医は出来るだけ抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などは使わず食事や生活リズムを変えて治していく方針なのですが
その私の姿をみて遂に抗うつ薬が投与されることになりました。
私自身薬に抵抗もあり、怖かったのですが少しでも毎日が楽になるならと藁にもすがるような思いで飲み始めました。
飲み始めてから数日、格段に良くなる訳では無いですが気持ちの浮き沈みの振れ幅が少し納まったように思い薬の効果に驚きました。
まぁ、辛い時必死に祈るような気持ちで飲んでいたのもあり思い込みもありつつだとは思いますがそれでも薬があることで楽になると感動し、辛い時は頼るようになりました。
しかし、期待していたような暗い気持ちにならず死ぬ事も考えなくて済むというわけでもなく
暗くも落ち込みも死にたくもなるけど飲まない時ほど落ち込まないという感覚でした。
そんなある日、その日は起きた瞬間からいつもとは桁違いに体が重く起きてしまったことへの後悔が止まりませんでした。
なんで死んでないの、また朝が始まる、今日も自分は気持ち悪い…
早朝5時、まだ暗い外を見ながら泣いて泣いて必死に睡眠効果もある薬を飲んで目を閉じていました。
気がつくと時計は11:00。
重くてガンガン痛む体を起こすと目の前や頭にモヤがかかったような、ぼんやりとした緩やかな欝っぽさを感じました。
そしてその時ふっと思ったのです。
『あ、今日死のう。』
いつもは死にたいと思いながらも体が重くて思いきれなかったり怖くなってしまったり
でもその日は違いました。今日なら死ねる、今日しかないという自信があったのです。
そのままぼんやりと死ぬ為の準備をしなきゃ、と考え通帳や契約書の整理を始めました。
今考えるとなんだかおかしいですが、その時は今そのまま死んだら迷惑かかるから出来るだけ始末しなきゃと本気で考えていました。
そして半分ほど書類を整理した時突然プツンと集中が切れて激しい鬱に襲われました。
『もう無理、死ぬしかない、死なせて死ぬ』
そんな事を1人で騒ぎながら泣いて暴れていたように思います。
どこか冷静な頭がさっさと死ねば楽になると言っていました。
そして近くにあったベルト替わりのリボンを首に巻いて机にかけてめちゃくちゃに締め付けて
気づいたら部屋に倒れていてリボンは机の脚からちぎれて私の首に解けかけながら引っかかっていました。
なんとも言えない疲労感で体がいっぱいになり、べそべそ泣きながらリボンと書類を片付けて何も飲まずに眠りました。
死ねなかった事が悲しくて、でも勢いで死のうとした事も悲しくて気持ちがぐちゃぐちゃでした。
その話を次の病院ですると抗うつ薬は出なくなりました。
話によると薬のせいで思考は落ち込んだまま行動力だけ強くなってしまい自殺に走る人もいるのだと言うことでした。
抗うつ薬を飲んでいる時は確かに気持ちが一人で泣いている時よりずっと楽で頼りたくなるけれどあの行動力は確かに今の私では出せないもので
楽になりたい、薬を飲みたいと思う度に少し思い出してぞっと背中が冷えるのです。
まや